新卒も優秀な中堅も、社員が次々に辞める会社には注意!
会社を辞めることを「離職」と言い、そのデータを数値にするのが『離職率』です。
自分が勤める会社を選ぶときに、その離職率が高い会社はできるなら選びたくないと感じませんか?
そう感じる理由は「なんか闇がありそう」など、社内の環境が悪いこその結果だということでしょう。
実際にそのとおりで、離職率が高くなるには、それ相応の原因や理由があるものです。
特に社会に慣れていない新卒の方は、会社内の悪しき環境には敏感に反応します。
離職率が高い会社のなかには悪質なブラック企業であるケースもあるでしょう。
この記事でわかること
- 離職率の基準になる期間
- 離職率が高くなる原因と理由
- 離職率が高い会社にもあるメリット
この記事の目次
社員が次々やめる会社はブラック企業?
離職率が高い、つまり入社してもすぐに退職してしまう人が多いということは、それだけ会社側に原因があるように感じます。
新卒の慣れない環境でも、優秀な中堅の安定した環境でも、次々に辞めるのにはそれなりの理由があることでしょう。
もちろん雇用される側にも重大な問題があるケースもありますが、はっきりと「離職率」として数字が表すものは、それだけ強いインパクトを与えます。
これから就職・転職しようとする人は、離職率の高い会社は避ける人が多いのではないでしょうか?
「もしかしてブラック企業なんじゃ?」なんて疑う人もいるかもしれませんね。
>> ブラック企業の9つの特徴|あなたの会社大丈夫?見抜く方法と対処法
実際には必ずしもブラック企業とは限らず、離職率の高い会社だからこそのメリットもあるものです。
そんな離職率の高い会社のメリットは下で紹介します。
離職率の計算方法|基準となる期間は?
離職率という言葉や数字は知っていても、実際の計算方法を知らない方も多いのではないでしょうか?
離職率とは、一定の期間の中で、どれくらいの社員が辞めたかを表す指標です。
計算式はこちら
離職率 = 退職者数 ÷ 年初の労働者数 ✕ 100(%)
1年の始まりの時点での労働者数、1年の間で退職した者の数、この2つを基に計算します。注意する点は、基準となる年間の途中で入社した者は計算の対象外となります。
平均離職率は15.12%
離職率の計算方法を知ったところで、平均となる数値を知っておいてください。
過去10年の平均離職率は15.12%
この数字は厚生労働省の実施する雇用動向調査での結果です。
この平均より高いか低いかを基準とし、その会社の離職率の高さを図ってみるといいでしょう。
社員が次々に辞める原因と理由
なぜ離職率が高くなるのか?
- 会社が辞められる原因
- 会社をやめたくなる理由
この2つを混合して解説します。
給料が安い
まずは生活の基盤をつくるために、給料に関しては誰もがブチ当たる壁です。
会社に愛着がない場合は、転職してキャリアアップを目指す人が多くなりそうです。
>> 給料が上がらない!会社へ交渉するも良し転職でキャリアアップも良し
労働時間が長い
仕事をする環境として、残業が長く多い会社はブラック企業の要素が強くあります。
「こんなに残業があるなんて入社前には知らなかった。」
こんな声が上がるのは当然で、入社しても辞めてしまう確率は高くなるのは必然でしょう。
それぞれの労働時間に応じて、休憩時間も労働者の権利として定められています。
残業時間に加えて、まともな休憩も取らせてくれない会社は、労働者の権利を無視したブラック企業の可能性もあります。
>> 労働時間の上限って何時間?残業地獄の闇を守るのは労働基準法の規制
>> 労働時間に休憩は含まれる?45分や60分のルールを労働基準法から解説
ムダな社内行事が多い
プライベートな時間をも奪う、会社で強制する行事ごと。
代表的なのは「社内の飲み会」や「客先の接待」があげられます。
強制されないとしても、不参加だと社内で変な目で見られてしまうなど、パワハラの要素もあるものです。
ガマンしていると精神面の負担が大きくなるので、退職を選ぶ方も多いでしょう。
>> 会社の飲み会が苦痛|参加強要はパワハラ?行きたくない時に断る方法
人間関係が上手くいかない
会社を辞める理由として、尽きることがないのがこの「人間関係」によるものです。
これは入社してみないとわからないことで、はじめて接する会社の人というのは不安なものです。
先輩や上司と仲良くなるには、相手が協力的であることがほぼ必須となるわけです。
イジワルな同僚や、思いやりのない上司にあたってしまった場合には、退職の道を選ぶ人も少なくないでしょう。
>> 職場の人間関係がうまくいかない!最悪な環境に疲れたらとるべき行動
そんな離職率の高い会社のメリット
離職率が高い会社というのは、なにもデメリットばかりではないんです。
もちろんブラック企業の要素があるケースは問題外ですが、“そうではない会社”に勤めることによるメリットもあるものです。
大きな経験値になる
何事も経験しないことにはわからないことばかりです。
- 離職率が高い理由
- ブラック企業の内情
- 人の心理や行動について
物事を語るときに“想像”で語るのと“経験”して語るのでは、信用性が大きく違ってくるものです。
経験したからわかること、その後の人生に生かせることは間違いなく大きいでしょう。
出世への近道になる
離職率が高い会社では、仕事が長続きしない人間が多くいるわけです。
つまり、自分のポジションを確立して出世しやすくなるわけです。
勝手に離脱していく上司や同僚の横をすり抜けて、積極的にアピールすると評価が上がりやすくなります。
離職率が高い会社でも、あなたにとって働きやすい会社であればポジティブに捉えて問題ありません。
社員が次々に辞める会社は避けよう
総合的に見ると、社員が次々に辞めるような離職率の高い会社は、ブラック企業の要素が含まれる可能性が高いです。
就職・転職する際には、避けて通るのが良いかも知れません。
しかし、先入観で決めつけるのはナンセンスで、人の意見に流されるのも危険です。
あなたの入社したい会社がもし離職率が高いとしても、15%程度の確率に流される必要はないのかも知れませんね。
もし心配な方はそういった事情のプロの「転職サイト・転職エージェント」を利用するのもおすすめです。
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